「目には青葉 山ホトトギス 初ガツオ」とうたわれているように、植物は季節を忘れず新治の山の枯れ木同様の落葉樹も春になると目を覚まし緑一色に。 体操の時空を見上げると芽吹いた若々しい色が目に飛び込んできます。新芽は紫外線に弱く、様々な色素によって守られているので、「山笑う」と表現されるような状態になります。 葉が出そろい上長生長がいちだんらくした樹木たちにとって、「山滴る」といわれる夏はあふれる日差しの下で、緑の葉は光合成を精一杯行い自分の体を充実させながら、世代を繋ぐために咲いた花を実らせるときなのです。
その緑色は毎日の生活の中で、どんなに我々の心を和ませてくれているのでしょうか。自然に目に触れ何でもない緑色の葉ですが、大変な力を持ち私たちの生活環境を守り地球上の生命を支えているのです。
植物は動物とは異なり動くことをやめてしまい、根から吸収する水やミネラル、葉から取り込む二酸化炭素など無機物から、太陽エネルギーや葉緑素の力を借りて自分の体の中ででんぷんなど栄養分である有機物を作りだすことを覚えてしまいました。
その作業を光合成と言い、行っている場所が目を覚ましてきた葉っぱなのです。効率よく光を集め光合成を行えるように樹種により葉の形は勿論、付き方、光の求め方もまちまちです。
光合成により有機物を作り地球上の生きものたちを支えている植物の葉の形を詳しく見たことありますか。子孫を残すための花や実はきれいで形も特徴あるので目に付きやすいです。 緑一色で身近にありすぎる緑色の葉は勝手に目に入りますが注意して詳しく見ること少ないですね。でも光合成を行うために光を有効に集めるために葉の形、付き方など様々な工夫が見られます。 また植物を同定するときに一番頼りになるのが葉ではないでしょうか。
日本中どこででも見られる葉っぱ。“たかが葉っぱ、されど葉っぱ”。近くにありすぎ、あって当たり前、全く気にかけない葉っぱですが、大変な働き者なのです。海の中で生まれた植物たちが陸に上がり始めたのは約４億年前。 それから今まで子孫をつないできました。その間には動物たちも陸上生活を始めたのでその面倒を見ながら、地殻変動、気候変動など地球上のあらゆる変化にさらされながら生き抜いてきた植物たちの葉っぱの進化は素晴らしいものです。
「葉っぱを調べて楽しむ？ 葉なんてみんな同じさ。どこが面白いんだい」
いえいえ、とんでもありません。形、大きさ、役割、どれを調べても種類が違えば全てが違う。千差万化。植物たちの「生きるすべ」がしっかり凝縮していると、多田多恵子先生は言っています。が皆さんはどのように葉っぱを見ているでしょうか。 葉っぱのすごい働きで私たちの生活環境が守られているのです。
葉っぱは光合成を行うだけでなく、暑さに弱い葉っぱを冷やした水は大気中に出て大気を冷やしながら地球全体を冷やしています。また、枯れ落ちた後でも、堆肥となり美味しい野菜を育て、山では多孔質な森林土壌を作り緑のダムとして水を守り続けています。